小児外科の病気にはどんなものがありますか。
一番多いのが、鼠径ヘルニアいわゆる脱腸です。包茎、停留睾丸、陰嚢水腫、臍ヘルニア、なども比較的多い疾患です。
包茎は当クリニックで治療可能です。非手術的に治療します。乳児期での治療が推奨されます。
臍ヘルニアは当クリニックでは早期から圧迫療法を施行します。
出生直後の重大な疾患に、食道閉鎖症、腸閉鎖症、鎖肛、横隔膜へルニア、腹壁破裂、臍帯ヘルニア、ヒルシュスプルング病など大きな手術が必要な病気もあります。
小児外科の病気を診ていく上で重要なことは、手術の必要があるのか、必要ならいつすべきなのか、これらの判断を正確に行う知識と経験があるかだと思います。静岡県内に、小児外科の専門医(現在は私は手術を行っていないので日本小児外科学会認定登録医)は15人程度しかおりません。クリニック開設者では、それこそ数人しかおりません。どうぞお気軽にいらしてください。
小児外科の手術はしていますか。
手術はしておりません。小児外科疾患の診断と、後方支援病院への紹介、術後のケアを行っております。
小児外科の病気で、実際に手術が必要な場合はどうなるのですか。
小児外科がある施設で手術をしてもらいます。現在は、特に希望がない限り、聖隷浜松病院の小児外科で手術をしてもらい、ヘルニアなどの日帰り手術などは、翌日から当クリニックで創の管理を行い、問題がない限り、そのまま当クリニックで終診になります。
育児相談、栄養相談などを受けることが出来ますか。
もちろん大丈夫です。小児の栄養管理は、元々小児外科の術前術後の管理から発達したという歴史があります。有名なポカリスエットも、順天堂大学小児外科の先輩が開発の中心にいました。
漢方薬治療もしてもらえると聞きましたが。
漢方薬治療は、積極的に取り入れております。日本の医学は西洋医学中心ですが、多くの医師はその限界も経験しています。私もその一人で、漢方薬にはその限界を違う側面から打ち破る力がある場合があります。漢方では、病気を治すというより、病人を治すということも言えるかと思います。
こどもが便秘ぎみなのですが診てもらえますか。
便秘の治療も小児外科医の得意とする分野です。便秘は、アトピーをはじめとして、いろいろな病気を悪化させます。早く治療することが大事です。3日に1回の排便では、すでに便秘と考えてください。
医師の紹介のページにあるスポーツドクターって何ですか。どんなことをするのですか。
◇スポーツドクターとは、日本スポーツ協会の厳しい研修を受け認定されたものもみが名乗ることの出来る唯一の称号です。スポーツ医科学を学び、市民の健康をそれらの面からサポートする学問、医療です。
◇具体的には、各スポーツ団体のチームドクターとして活動したり、国体を始め各種スポーツ競技会の医務員として活動したりします。また、地域においてスポーツ医科学の啓蒙に努めていきます。私も静岡わかふじ国体の時には、医務員として参加いたしました。